TwitterがXに変わって、運用方法を変える必要はあるの?

TwitterがXに変わって、運用方法を変える必要はあるの?

SNSが発達してから、多額な費用と時間を必要とするホームページを持たずに、SNSだけで集客をしている小売店が増えています。

お店の住所やメールアドレス、電話番号をはじめ、お店の地図やメニュー、画像など、お店のPRに最低限必要な要素はSNSで賄えますし、更新作業もスマホさえあれば簡単に誰でも利用か可能。しかも無料となれば、使わない手はありません。

中でもTwitterは利用者数も多く、ゴルフスクールを運営しているみなさんの中にも、SNSでの成功事例を聞いたり世間の流行に応じてSNSを始めてみようと思った時に最初にTwitterの開設をしたという方多いのではないでしょうか?

しかし、2023年7月にTwitterの売却に伴い、いくつかのサービス内容に変更があったため、これまでの運用方法では効果が出なくなってしまうこともありますのでご注意ください。

Xの基本的な特徴

まずTwitter時代から変わらないXの基本的な特徴は以下の通り。

  • ユーザー数は約4,500万人(2023年7月時点)
  • 匿名性が高い
  • 年齢層は幅広く10代〜60代まで
  • 男女比は均等
  • ポスト(旧:ツイート)の文字数は140字
  • 利用料金は0円〜

サービスの名称変更以外に基本的な内容は変更がありません。

しかし「アルゴリズム」と言われる内部の細かい設定に大きく変更がありました。

Xを利用して集客効果を上げたい場合はしっかりと変化についていく必要があるため、細かくチェックしていきましょう。

まず理解したいのは「Xのおすすめ表示」と「フォロワー限定の投稿日時順表示」の2種類が設定されている【表示順】について。

今までは投稿された時間がリアルタイムに表示されていましたが、今は「おすすめ表示」がXのアルゴリズムによって表示順が決められています。

フォロー中のポストについては、これまでと変わらず時系列で表示されるためフォロワーが多いアカウントや会員向けのポストを発信している場合は今まで通りの運用の仕方で問題ないかと思います。

しかし「もっとたくさんの方に自分のゴルフスクールを知ってほしい!」という目的でXの運用をしている方は現在のXが重要視している以下の点について徹底して取り組んでください。

Xが重要視している5つのポイント

1.リアルタイム制重視

XはTwitter時代から変わらず「リアルタイムな情報の発信ツール」であることを重要視しています。

そのため、更新頻度が高いことが要求されます。

「そんなに発信する情報なんてないよ!」と思う方も多いのですが、Xでは「情報発信」ではなく「今の情報発信」が重要となるため、そこまで考え込む必要はありません。

小売店のX運用担当者が多く取っている手法は「おはようございます!本日もオープンしました!」「本日もたくさんのご来店ありがとうございました。明日は⚫︎時より営業いたします。たくさんの方のご来店をお待ちしております」という【あいさつポスト】を必ず投稿する、です。

開店時・閉店時にポストするだけで、毎日2回のポストが実現します。

ゴルフスクールや練習場の場合は、プラスで「⚫︎時スタートの枠が1件空きがあります。お近くの方はぜひお立ち寄りください」など、空き枠の発信をしたり、空き枠がない日は「本日は全時間帯で満枠となっております。明日は⚫︎時スタートの枠が1件空きがありますので早めにご予約ください」など、予約状況についてポストすることができますよね。

新しいクラブやボールの入荷や、雨が降ってきたら「雨が降ってきましたね。ご来店の際はお足元気をつけてお越しください」など、その時その時に必要な情報を発信するだけでOKです。

Xのポストは画像がなくテキストだけでも問題ないため、他のSNSツールよりも気軽に利用できるのが嬉しいところです。

また、トレンド制の高いポストをするのも効果的と言われています。

朝の挨拶ポストをするときに、その瞬間のトレンドを見ていただくとわかりやすいのですが、午前中は「今日は⚫︎⚫︎の日」というトレンドがとても多いです。

多くの企業が「おはようございます!今日は⚫︎⚫︎の日だそうです。そんな日はこんなことをしたいですね」という内容でポストをしているのが理由なので、そこに乗っかってしまってもOK。

Webで「今日はなんの日?」と検索すると、たくさんの今日は⚫︎⚫︎の日という情報が出てきますので、その中でゴルフスクールやSNS運用者がポストしやすい内容を選んでいただいても良いかと思います。

ただし、ネガティブなニュース情報や宗教・政治関係の話題を盛り込むのはやめた方が良いでしょう。

2.画像をつけよう

早々に前文を否定する内容ですが、あくまでも「効果的な使い方」として目を通していただければ…

Xの運用レクチャー本などで「リッチなコンテンツ」として表現される内容のことで、画像や動画がついているポストの方がXのアルゴリズムに有効とされています。

というのも、Xのアルゴリズムで【2分以上の滞在があるポスト】を有効的なポストとして判断され傾向があるからなのです。

しかも有効度で言えば「いいね<2分以上の滞在」となっているため、可能であれば2分程度の動画を載せてみるとより効果的になるというわけです。

2分以上そのポストに滞在してもらえれば画像や動画を載せなくても同様の効果を得ることができるため、可能であれば X Premiumにアカウントをバージョンアップさせて140字以上のポストを作成するのもOKです。

X Premiumは有料アカウントのことで、アカウント名の横に青いチェックマークがついているのでぱっと見でわかりやすいですね。

無料アカウントでは140字までしかポストできませんが、X Premiumにだと何と一気に25,000字までポストすることが可能なので、「読み物」とポストを作ることで画像や動画がなくても2分以上の滞在が可能となります。

有料にしたくないし、画像や動画の用意も難しい!という方は、リプライ(コメント)欄を利用するのもアリです。

1ポストの文字数は140字のままですが、「続きはリプライで」「→続く」のようなコメントを入れて、ポストの続きをリプライで読んでいただくように誘導することで滞在時間を伸ばす…という作戦です。

しかし、テキストばかりだと余程の興味のある内容でなければ長い時間読んでいただくことが難しいため、内容には十分気を付けるようにしてください。

3.X Premiumにする

そもそも、X Premiumにバージョンアップするだけで、Xのアルゴリズムにはプラスの認識をされます。

フォロワー数やポストの内容などが全て無料アカウントと同条件の状態であれば、 X Premiumの方が上位に表示されるので、ポストの内容や更新頻度に不安がある方は、とりあえずバージョンアップさせておくのも良いでしょう。

4.フォロワー数を増やす

Xのアルゴリズムで重要視されていることの一つが「アカウントやポストの信用度」のため、フォロワー数が多いこと=信用度が高いアカウントとして認証されるのです。

しかし、多ければ何でも良いというわけではないので、決してお金でフォロワーを買う…なんてことはやめましょうね。

5.エンゲージメントを高める

いいねやリプライ(コメント)を増やしましょう!ということです。

信用度については、いいねやリプライが多いことが判断基準とされているため、大手企業のポストで「これを読んだ方はリプライ欄に⭐︎(任意の絵文字)で反応してくださいね!」という内容を載せているのはそのためです。

飲食関係のメーカーさんだと「今日の夕飯は何食べますか?」のようなコメントを求めるポストも多いですね。

ゴルフスクールの場合は「今日のラウンドレッスンは⚫︎⚫︎カントリークラブです!行ったことがある方は、その時のスコアをリプライで教えてください!」や「一番難しかったのは何番ホールでしたか?」と言った質問であれば答えやすいでしょう。

リプライに回答することで、フォロワー数アップの対策にもなりますし、リプライ欄が伸びるため必然とポストの滞在時間も増えますので、積極的に取り入れたい手法のひとつですね。

XでNGな内容

ここまで「効果的な内容」を5つ挙げてきましたが、逆に「NGな内容」も知っておきましょう。

1.ブロックやミュートなど、特定のアカウントを弾く行為

これは賛否両論あるのですが、2023年10月現在のXではどんなアカウントでも排除する行為はアルゴリズムで不利とされています。

しかし、出会い系や18禁、副業募集などのアカウントは勝手にフォローしてきますし1回見過ごすと芋づる式に増えてきます。

フォロワーが多い方が良いとはいえ、アルゴリズムで有効的でも実際の利用者からの見た目や信用度を考えると、誰が見てもNGと思えるアカウントはブロックした方が良い場合もありますので、判断は慎重に行うようにしましょう。

2.ハッシュタグは不要

Instagramのイメージが強く、Xでもハッシュタグを多用しているアカウントが散見されますが、実はXではテキストで検索が可能なため、わざわざハッシュタグを使用する必要はありません。

もちろんハッシュタグも文字数としてカウントされてしまうため、重複した内容の場合ハッシュタグの分、伝えたい内容を削ってしまう…という文字数の無駄遣いになってしまいます。

ただし、キャンペーン実施には統一したハッシュタグを使うことでトレンドにあげたり、たくさんの方に周知してもらう効果が期待できますので、タグを使うときは間際わしくない・簡潔なタグを使うようにしましょうね。

3.外部URLはなるべく貼らない

集客を目的とした利用方法の中で、なかなかイタイNG要項となってしまうのですが、実は外部リンクを貼るポストはアルゴリズムに不利となってしまいます。

Xとしてはやはり自社サービスを多く利用して欲しい気持ちがあるのでしょう。せっかくXを使っている方を外部サイトに飛ばされては…ということで、不利になる要項として設定しているようです。

とはいえ、利用者側としては問い合わせ数や体験レッスン数のUPに繋げるためにXを利用しているわけなので、なるべくリンクは控えたポストを続けながら本当に必要なときはリンクをつけるような使い分けがおすすめです。

まとめ

いかがでしたか?

これまでTwitterとして使っていた時と内容が異なる点がたくさんあったことを知っていただけたかと思います。

アルゴリズムに有効な点を順番に整理しておきますので、自社で可能な範囲で実践してみてください。

1.リプライに返信する(コメントに返信してもらう)

2.リプライがつく(コメントをしてもらう)

3.2分以上見てもらう

4.リポストされる

5.いいねがつく

※1が一番効果的

たくさんのSNSツールがある中で、ユーザー層を考えるとXはゴルフスクールに向いているSNSのうちのひとつと言えます。 ポストする手間やハードルも比較的低いとも言われていますので、より効果的な運用のためにアルゴリズムを理解しながらぜひXを活用して見てくださいね。