【hacomono主催セミナー】インドアゴルフ開業・運営に関するQ&Aまとめ

【hacomono主催セミナー】インドアゴルフ開業・運営に関するQ&Aまとめ

hacomono主催セミナーにていただいたご質問に対し、インドアゴルフ開業・運営の現場視点から回答をまとめました。

これから開業を検討されている方はもちろん、すでに店舗を運営されている方にとっても、会員設計・販促・継続率向上・差別化の考え方を整理する参考になる内容です。


目次


Q1. 使える補助金や助成金はあるか?また、ゴルフ場の空きスペースを使ったインドアゴルフではどのような販促が必要か?

現時点で、インドアゴルフにそのまま活用できる助成金・補助金については、当社調査では明確に使えるものは確認できておりません。制度は時期や地域によって変わるため、実際には自治体ごとの確認が必要ですが、少なくとも「これを使えば進められる」という前提で計画を立てるのは危険です。

一方で、ゴルフ場のクラブハウス空きスペースやパーティールームを活用してインドアゴルフを作る場合、一般的な街中のインドア施設とは販促の考え方が変わります。すでにゴルフに関心がある来場者がいるため、外部広告を大量に打つよりも、まずは既存来場者の導線をどう作るかが重要です。

実際に、朝練習の需要を見込んで、カート置き場を改修し5打席を作っている事例もあります。このような立地では、以下のような訴求が有効です。

  • ラウンド前のウォーミングアップ需要
  • 朝の練習需要
  • 会員向けの反復練習環境
  • 天候に左右されない練習価値

つまり、販促の中心は「新しい人を遠くから集めること」よりも、「すでにゴルフ場を利用している人の練習頻度を上げること」に置くべきです。

▲目次に戻る


Q2. どうしたら予約が取りやすい状態にして、会員を増やせるか?

予約が取りやすい状態を保ちながら会員数を増やすには、単純に「会員を増やす」のではなく、時間帯別に商品設計をすることが重要です。

サブスク型の施設では、「受け放題」「通い放題」という印象を持たれやすいのですが、全員が同じ条件で利用できる設計にすると、人気時間帯に集中し、予約が取りづらくなり、結果として不満が増えていきます。

そのため、会員は次の順番で設計・募集していくのが基本です。

  • ① レギュラー会員
    平日夜・土日など、最も需要の高い時間帯を埋める中心会員です。
  • ② 平日昼会員
    比較的空きやすい平日昼間の稼働を作ります。
  • ③ 深夜・早朝会員
    24時間営業や長時間営業の施設であれば、深夜早朝枠の収益化が可能です。
  • ④ 曜日・時間限定会員
    稼働の弱い曜日や時間帯に限定した商品を作り、空き枠を埋めます。

この設計を行うことで、混雑時間帯を無理に増やすのではなく、全体の稼働を平準化しながら売上を伸ばせます。予約の取りやすさと会員数の増加は相反するように見えますが、商品設計を分けることで両立できます。

▲目次に戻る


Q3. オーナーが会員とゴルフに行けるくらいの良い関係性を作るには?

会員との良い関係性を作るために、特別なテクニックが必要なわけではありません。まずは、挨拶と会話を丁寧に重ねることが基本です。

たとえば、

  • 「いつもご利用ありがとうございます」
  • 「ご利用いただいていて不便な点はありませんか?」
  • 「最近の調子はいかがですか?」

このような一言を積み重ねるだけでも、お客様との距離感は大きく変わります。

また、ゴルフは本質的に娯楽性の高いものです。お客様は仕事でスタジオに来るわけではなく、楽しさや気分転換、上達実感を求めて来店されます。そのため、運営側が常に張り詰めた空気を作ってしまうと、会話も生まれにくくなります。

重要なのは、オーナーやスタッフが「話しかけやすい空気」を作ることです。良い関係性は、イベントや特典だけでなく、日々の接し方から生まれます。その積み重ねが、やがて一緒にラウンドへ行けるような信頼関係につながっていきます。

▲目次に戻る


Q4. ゴルフシーズンが始まると顧客数は減るのか?

「暖かくなると皆がコースに出るので、インドアの顧客は減るのではないか」と心配されることがありますが、実際にはその逆です。ゴルフシーズンに入ると、入会も稼働も増える傾向があります。

特に動きやすいのは、春と秋のトップシーズンです。次に動くのが1月・2月で、比較的動きが鈍くなりやすいのが8月と12月です。

これは、ゴルフへの関心が高まる時期ほど「もっと上達したい」「ラウンド前に練習したい」という需要が高まるためです。つまり、ラウンド需要と練習需要は競合するものではなく、連動して伸びるものだと考える方が実態に近いです。

したがって、春や秋は守りに入る時期ではなく、体験集客・入会促進・継続率向上を同時に進めるべき時期と捉えるのが適切です。

▲目次に戻る


Q5. インストラクターの稼働が最適でなくても、品質や顧客満足度が下がらない仕組みはあるか?

あります。ポイントは、レッスンの価値を「その場で教えること」だけにしないことです。

具体的には、毎回のレッスンで宿題を出し、自主練習の仕組みを作ることが有効です。たとえば、「次回までに〇〇ドリルを100球繰り返してください」といった形で、会員が自ら練習を進められるようにします。

この仕組みがあると、たとえインストラクターの稼働が最適でない時間帯があっても、会員は「何をやればいいかわからない状態」になりにくくなります。結果として、以下の効果が生まれます。

  • 自主練の質が上がる
  • 来店頻度が維持される
  • レッスンの継続性が生まれる
  • 顧客満足度が安定する

インストラクター依存の運営ではなく、会員自身が上達に向かって動ける仕組みを持つことが、品質維持の鍵になります。

▲目次に戻る


Q6. オープン前後の集客や現地対応など、どこまで伴走されるのか?

当社の月額20万円プランでは、主にアドバイスとオープン前研修を中心に伴走しています。

具体的には、

  • 開業前の考え方整理
  • スタッフ向け研修
  • 集客や会員設計のアドバイス
  • 数値を見た上での改善提案

を行っています。

前提として、当社がすべてを代行するというよりも、オーナーや現場スタッフが動きやすくなるように設計することが中心です。つまり、実行の主役は現場であり、当社は成果が出やすい形に整える役割を担っています。

開業前後は、どうしても「何から始めればいいかわからない」「集客と現場準備が同時進行で整理しづらい」という状態になりがちです。その段階で、優先順位を整理し、何をどう進めるべきかを明確にするのが伴走支援の価値だと考えています。

▲目次に戻る


Q7. 小規模店舗でもインフルエンサー施策は有効か?

結論から言うと、インフルエンサー施策は思ったほど強くありません。特に小規模の商圏ビジネスでは、全国的な知名度よりも、店舗の近くに住んでいるかどうかの方が圧倒的に重要だからです。

仮に大きなフォロワー数を持つ人を起用しても、そのフォロワーが店舗周辺にいなければ来店にはつながりません。実際には、「見られた」ことと「来店した」ことの間に大きな差があります。

もちろん、地域密着型で、その商圏内にファンが多いインフルエンサーであれば一定の効果は見込めます。しかし、優先順位としては高くありません。

小規模店舗が勝つためには、マス広告や有名人施策よりも、

  • 体験導線の設計
  • 既存会員からの紹介
  • 地域内での認知形成
  • 継続率を高める運営

に注力した方が、結果として堅実に会員は増えていきます。

▲目次に戻る


Q8. インドアゴルフとフィットネスの共同店舗との差別化ポイントは?

近年、インドアゴルフとフィットネススタジオを組み合わせた複合型店舗が地方にも出始めています。こうした業態とどう差別化するかは、多くの事業者が悩むポイントです。

当社でも実際にクライアント先で同様の悩みがあり、競合調査や現地体験まで含めて確認したことがあります。その中で見えてきたのは、多くの複合型店舗が「練習環境」はあるものの、レッスンや上達支援が弱いということでした。あっても一部だけ、あるいはピンポイント対応にとどまるケースが多く見られます。

このため、差別化のポイントは明確です。スクールとしての価値を強く打ち出すことです。

  • レッスン品質が高い
  • 上達の道筋が見える
  • 継続しやすい仕組みがある
  • 会員ごとに課題が整理されている

この状態を作れれば、単なる設備比較ではなく、「ここなら上手くなれる」という理由で選ばれる施設になります。複合型に対して、設備の多さで戦う必要はありません。上達価値で勝つことが最も実践的です。

▲目次に戻る


Q9. インストラクターの定期派遣はできるのか?

当社は、単純な人材派遣という形ではなく、店舗運営委託という形でプロを提供しています。

これは、決まった曜日・時間に人を入れることだけが目的ではなく、店舗全体の売上と継続率を最大化することを目的としているためです。単にレッスンを実施するだけではなく、入会率を高め、退会率を下げるためのレッスン設計や会員対応、さらに数値を見ながら現在の課題を抽出し、改善提案まで行います。

つまり、インストラクターの提供そのものではなく、「成果が出る運営」を含めて支援するのが当社の考え方です。人員補充ではなく、事業成長のための支援として捉えていただくのが近いです。

▲目次に戻る


まとめ

インドアゴルフの開業・運営では、設備や立地だけでなく、運営設計そのものが成果を大きく左右します。

今回のQ&Aでも共通しているのは、次の3点です。

  • 商品設計:時間帯別に会員を設計し、予約の取りやすさと売上を両立すること
  • 習慣化設計:レッスン外でも会員が上達できる仕組みを作ること
  • 関係性設計:会員との信頼関係を作り、継続につなげること

インドアゴルフは、単に練習する場所を提供するだけでは伸びません。会員が通い続けたくなる理由を設計し、数字を見ながら改善し続けることが必要です。

これから開業を検討されている方、あるいは運営改善を進めたい方は、ぜひ自店に置き換えながら見直してみてください。

▲目次に戻る