競争激化のインドアゴルフ業界、勝ち筋はあるか?
インドアゴルフ施設は2020年からの数年で全国約1,000店舗超に拡大しています。一方で、開業1年で撤退を考える施設のご相談件数も増えてきました。
勝ち続けている店舗には共通点があります。それが「戦略的な差別化設計」です。
本記事では、ワンストーリーへのご相談150件以上の中から、これはなかなかのスグレモノな差別化をしているなという事例を基に、明日から真似できる5つの差別化ポイントを解説します。
差別化1|【競合と真逆を行く】商圏ポジショニング戦略
競合店舗が密集するのは、駅チカ。間違いなく顧客となるゴルファーが通いやすいという理由で会員数を誇れるのは駅チカになってきます。都内であれば、駅チカが優位ではありますが、東京から電車で1時間ぐらいの距離になってくると、駅チカ+駐車場需要が上がってきます。これがなかなかの癖もの。
月極駐車場を3台持つと、すでに10万円近くのコストが発生してしまいます。それに、満枠だと駐車できないとクレームも来やすい。駐車場問題をバサッと切り捨てるかどうするか悩むポイントになります。
そこで出てくる発想が「駅チカを捨てて、駐車場完備の郊外立地」が成果を上げることも。
出店可能用地かをちゃんと調べる必要がありますが、住宅街の中にインドアゴルフを作るのは、安定顧客を作るのはとても、いいアイディア。しかも駅チカよりも坪単価を落としながら駐車場もついてくる場合もあります。
実際、年収500万円以上の40〜50代男性を狙った郊外型スタジオでは、5打席会員数200名を超える例もあります。
大切なのは“誰に・どこで・何を”届けるかの徹底設計。
ライバルが強いエリアでは「空いている土俵」で勝負も差別化です。
差別化2|【レッスン+自主練習】“ハイブリッド運営”で継続率アップ
成功店の多くが「レッスンと自由練習の両立型」で運営しています。
顧客目線では、教わった内容を即練習できる環境が、上達実感と継続意欲につながります。運営目線では、レッスン時間帯以外は無人運営をする時間帯を作れるので人件費を削減することができます。
ハイブリッド運営を導入した施設では、**1年以上の継続率73%、退会率3.1%**と驚異的な安定性を実現しています。
ポイントは、店長であるプロがレッスンをし、練習時間のためのメニュー提案もすること。「次回までに、片手打ちの練習を100球×週2日してくださいね」といった宿題を課すことで、モチベーション高いゴルファーが行動しやすい誘導をしてあげる。また、レッスン中にお客様同士をつなげて、無人でも安心してきても大丈夫なんだ、という気持ちを作ってあげることで継続率を上げています。
“学ぶ→繰り返す”仕組み化が鍵。そのための店長を作ることが運営の差別化になってきます。
差別化3|【AI解析】データに基づく“根拠ある見えるスイング”
AIによるスイング解析とプロの指導を組み合わせることで、指導の納得度が向上。
たとえば「ダイナミックロフト」「クラブパス」などの数値を見ながら、自分の課題が“見える化”されることで上達が加速します。
ここ数年、シミュレーションマシンにもAIが導入されてきています。特に進化を遂げているのはスイング解析マシン。スイング時の骨格を分析し、捻転や重心移動などいつも気にしておきたい部分の解析を行ってくれます。カメラはなんとiPhone。どうやらアップル社のカメラ機能が一番鮮明で、1秒間あたりの撮影が240フレームとすごいわけです。これは、ダウンスイングのクラブヘッドの向きがどこを向いているかちゃんと見えるレベル。今までのスイング解析マシンでここまで見るのは100万円以上のカメラでないと見れなかったんです。
ということで、AI搭載スイング解析マシンを導入すると、特に日本人ゴルファーはスイングをきれいにしたい需要が多いので、入会率も継続率も高まってきます。実際、入会率が30%→73%まで改善した事例も。競合店ではシミュレーションマシンのスイング解析機能のみだったので、ある意味スイング解析専門にかじを切ったわけですね。
顧客の需要を把握したうえで何を導入するか?常に最新情報に目を配り勝てる商材を抱えておく。これも差別化の一つになりますね。
差別化4|【クラブ運営型】“仲間づくり”が定着を生む
ただ練習する場ではなく、「集う場」「学び合う場」へ。
月1回のミニコンペや交流会、スコアチャレンジなどを実施している施設では、会員同士のつながりが生まれ、定着率が向上します。お客様が本来求めているものを理解し、サービスとして導入することで、それを求めていたお客様同士がファンになる流れが作れます。
実際、イベントに参加する顧客は安定顧客となり、継続期間が3年以上になります。(通常の3倍以上)。ファンになると自分の「居場所」「応援してくれる仲間」というかけがえのないものが生まれてきます。ここを辞めたら心から楽しめる場所がなくなる、という心理が働いてきます。
当然運営側は常にお客様と会話をし、小さな改善をコツコツつ続ける必要がありますが、店舗ビジネスの根本であるお客様の笑顔以上の価値を作り出せることができます。
どんなに装置がイマイチでも、仲間づくりで差別化を図る。なんとなく老舗店っぽくていいですね。
差別化5|【KPI逆算設計】で“なんとなく経営”を脱却
インドアゴルフ店舗運営の成否は「KPI設計」でほぼ決まります。
KPI(Key Performance Indicator、重要業績評価指標)は理想とする売上利益を達成するために細分化された小ゴールの数値といったところでしょうか。例えば、月商200万円を理想とするならば、月180名の稼働会員・継続率74%以上・月来場6回以上(週1.5回)が必要だ。といった目標数値です。
この数値、オープンから1年ぐらいは必要ないんです。新規顧客をとにかく沢山増やすことができる期間なので分析よりも販促が優先してきます。しかし、安定してくる2年目以降、売上の分析が必要になってきます。その際にKPIを定めていかないと、なぜなぜ分析ができないので無駄打ち販促や無駄打ち継続策を行って、無駄なコストを使いやすい傾向が出てきます。
最近売上が落ちてきたが、なぜ落ちてきたのか?継続期間がKPI値よりも1か月短い傾向となったら、レッスンクオリティに問題があるかもしれませんよね。そうしたら、プロとミーティングして継続する内容になっているかの確認を進められる。ミーティング1回のコストで終わる。
これらKPI設定せずに始めてしまうと、ずるずる赤字経営になるケースも。
ワンストーリーではKPI設計から施設設計まで逆算でご支援しています。
まとめ|“オシャレ”や“機材”だけでは差別化できない時代へ
見た目や最新設備では、もう勝てません。
本当に差がつくのは、「設計力」=“誰に・何を・どう届けるか”の組み立て方です。
今回紹介した5つの差別化ポイントは、どれも成功施設で実践されている現実的な施策。
あなたの事業にも、確実に応用できます。
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最後まで読んでいただきありがとうございます。
・これからインドアゴルフを開業したいけど、成功するか不安なので相談したい。
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