期待値を増やせるSNS投稿3選

期待値を増やせるSNS投稿3選

SNS運用をする中で、それぞれの「ターゲット」を意識したことはありますか?

SNSと一言に言っても、X(旧Twitter)・Instagram・Facebook・TikTok・LINEなど…各アプリケーション毎にターゲット(利用者・ユーザー)が異なっているため、同じ投稿をしていれば良いというわけではないのです。

そのため、各SNSユーザーに響くような内容を検討する必要があります。

どのようなアプリ・ツールを使う場合ででも、自分(スクール側)が発信したいことと、相手(ユーザー)が欲しい情報を合致させることが重要であることを念頭に置いて、配信内容を考えるようにしましょう。

期待値を増やせるSNS投稿3選〜X(旧Twitter)編〜

Xは【リアルタイム制】【拡散力】に優れたツールのため、キャンペーン情報の発信やその日のリアルタイム情報の発信が効果的です。

毎日のオープン/クローズの挨拶

一日1投稿を目標とした時に、続けやすいのは毎日の挨拶です。

毎日の挨拶を見ている人たちは、普段は何気なく流し見をしているだけなのですが、それが日常化した後に「今日の挨拶がない」となると、途端に不安な気持ちになったり「そうか今日は●曜日か」と気づかないうちに休業日を把握していたり、という効果があります。

その先にあるのは「この投稿をしている人(中の人)はどんな人なんだろう?」という興味と、実際にお会いした時・来店した時に「あなたが中の人なんですね!」という親しみが生まれて、初めて会ったはずなのにしばらく会っていなかった友達に会った時のような気持ちになることも多く、体験レッスンから当日入会に繋がる…なんてことも、めずらしくありません。

リアルタイムに投稿が流れるXならではの使い方と言っても良いでしょう。

当日の空き情報

毎日スクールを営業していると、予約のキャンセルが発生したり、なかなか埋まらない時間帯があったり…空き打席に困ることも少なくないと思います。

そんな時にはXで「今の空き状況」を発信しましょう。

空き情報が多いと人気がないスクールだと思われないかな?という不安がある

と相談を受けたことがありますが、もちろん一日に何度も発信したり1回の投稿で空き時間が二桁数…など極端な場合は「いつも空いてるスクールって何かあるのでは…?」と不安を煽りかねないため、配信内容・頻度には要注意です。

おすすめなのは「お昼毎に午後の空き状況をまとめて発信する」こと。

ゴルフスクールのメインターゲットは、「会社勤めで仕事帰りに寄る人」であることが多いため、昼休みにちょっとSNSを見たときに必要な情報があればそのままネット予約に繋がるのです。

また「お急ぎください!本日19:00スタートのレッスンに1枠キャンセルが出ました!人気の時間なので予約はお早めに!」という緊急性が高そうなお得情報も効果的です。

こまめに空き情報を発信することで、「急に時間が空いちゃったんだけど、今から行けたりしないかな…?」とSNSチェックをするフォロワーが増え予約に繋がることが期待できます。

会員さんであれば専用ページを利用するだろうと考えがちですが、わざわざログインをして予約状況をチェックするのは「本当に練習に行きたい意思があるとき」だけです。

なんとなく日常生活でチェックするのは、通っているスクールの会員専用ページよりもSNSの方断然多いため、「会員専用ページにログインしてもらうための情報発信」としてXを活用していきましょう。

キャンペーン情報の発信

Xの拡散力を使うのであれば、キャンペーン発信ほど向いている投稿はありません。

「フォロー・RTした方の中から抽選でプレゼント!」という投稿は、みなさんも一度は見たことがあるのではないでしょうか?

フォロー+RTキャンペーンは実は専門的な知識がなくても実施することが可能なため、大企業はもちろんのこと、中小企業や個人経営のお店でも活用しているのです。

キャンペーン内容はゴルフスクールであれば

  • 入会金無料
  • 1ヶ月分の会費無料
  • ラウンドレッスン1回無料(プレーフィは実費)

などが多く、見ている方にも魅力的かと思います。

参加してくださった方の集計や抽選などは、「無料のキャンペーンアプリ」がありますので、使いやすそうなアプリを選んで実践するだけです。

(ただし、アプリで抽選する場合は、本当に通ってくれそうな人が当選するかは分かりませんので、手間になりますが実際に参加してくれたフォロワーのアカウントに飛んで、どのような投稿をしているかチェックをしながら当選者を選定した方がより良いキャンペーンになるでしょう。)

このキャンペーンでスクール側のメリットはなんと言っても「知名度のUP」です。また、フォロワーも増えるため今後のスクール情報の発信について有効性も上がります。

ユーザーも今まで知らなかったスクールを知るきっかけになりますし、既に他のゴルフスクールに通っているゴルファーも「こんなキャンペーンをしてくれるスクールならこれからもお得に通えるかもしれない」という期待値が上がります。

ゴルフスクールは良くも悪くも昔ながらの手法をとっている場合が多いため、他のゴルフスクールとちょっとだけ違うアピール方法をとることで、今を生きている若者を取り込むことができるのは、スクール側もユーザー側もwin-winになると言っても過言ではありません。

期待値を増やせるSNS投稿3選〜Instagram・Facebook編〜

InstagramとFacebookのユーザーは真逆と言ってもよいくらいにターゲットが異なっているにも関わらず、今回一括りにしている理由はいくつかあるのですが、一番の理由は経営元が同じでアプリ同士の互換性が高いからです。

Metaという会社が経営しており、Instagramから投稿をする際に「Facebookでも投稿する」という設定が基本になっているため、Instagramを利用するのであればFacebookも合わせて利用しましょう、という話です。

…とここまででInstagramを主導にしていることになんとなくお気づきかもしれませんが、ご推測の通りで、今からSNSを始めよう・SNSを使って集客を増やそうと思っているのであればInstagram主導で投稿内容を考えていきましょう。

ユーザー層を考えると、メインユーザーが「50代以上でビジネス目的で利用している男性」であるFacebookはゴルフとの親和性が強いイメージがあるかもしれませんが、このような方達がゴルフスクールを探しているか…?と考えると、ここはイコールで結びつくとは限りません。

特に「ビジネス目的」で利用している方は、すでに交友関係が広くゴルフ仲間やゴルフが上手な知人が多く、ゴルフ場やゴルフとコラボしているブランド(高級車や高級時計など)との親和性は高いですが、ちょっとスランプを抜け出したいゴルファーは周りのゴルフ上手な知人に教わったり、更にいうとその知人がどこかのスクールのプロや、ツアープロの卵と知り合い…ということも大いに考えられるため、ゴルフスクールのターゲットになりそうなユーザーは実はそこまで多くないと言われています。(ゴルフ友達を探すのであればFacebookがおすすめです)

そのため、ゴルフスクールで一から学びたいユーザーはFacebookではなく若者利用が多いInstagramで探した方が効率が良いと考えることができますよね。

…ということでInstagram主導で考えていく理由がご理解いただけだかと思いますので、Instagramが得意な「ハッシュタグでの集客」「画像・動画で伝える魅力」「ストーリーズを利用した速報通知」を使ったおすすめ投稿を紹介しますね。

Before/Afterの動画投稿

初めてクラブを持つ会員さんや、独特なフォームに困っている会員さんのBefore/Afterの動画を投稿してみましょう。

極端過ぎれば極端すぎる方がよりOK!

最初にBeforeを載せることで「こんな状態でもゴルフスクールに行って良いんだ!」と今までゴルフスクールに行くことが怖い・不安だと思ってた人たちの背中を押すことができます。

更に「ここからどんな風に変わるの?」と単純に変化を楽しみにしてくれる方もいます。

最近では美容師が活用している技なのですが、私の美容室で髪の毛を切って・染めるとこんなに素敵になります!と投稿されている動画は、自分がやりたい髪型でなくてもついつい見てしまいますし、ちょっと行ってみようかな…とさえ思ってしまいます。

しかし、今時の美容師の皆さんは動画撮影や編集技術も上手だったりするので、そこを目指しすぎると数年単位で時間を浪費してしまう可能性が高いため、動画加工が不慣れな方は、1枚目の動画でbeforeを・2枚目の動画でafterを・3枚目にスクールのHPに飛ぶためのQRコードを投稿するだけで良いでしょう。

(インスタの投稿を複数選択したい場合は、1枚目に投稿したい動画を長押しすると各動画の右上に○が出てきますので、投稿したい動画を順番に選択するだけでOKです!簡単でしょ?)

この時に声入りで投稿をするようでしたら、ぜひポジティブな声をかけている動画を選ぶようにしてください。

どうしても「ゴルフスクールのインストラクターは怖い男性が多い」というイメージが強いため、今のいいね!とか、できたね!と言ったポジティブな一言が動画に入っていると、不安を感じている人へのイメージの払拭が可能になり、より一層「自分でも上手になれるかも」という期待値を上げることが期待できます。

適正なハッシュタグを使用する

一部のインスタ集客の専門冊子や記事などでは「インスタのタグは多くつけすぎると上位表示されなくなる」という説が唱えられていますが、インスタのハッシュタグは「ユーザーが興味ある情報をまとめてチェックするための技」として使われることの方が多いため、上位表示については一旦忘れていただいて構いません。

重要なのは「ターゲットがどのようなタグを見ているかの情報収集を欠かさないこと」です。

最近ではビックワードと呼ばれる、検索数が多いハッシュタグの場合、そのタグをつけて投稿をしているアカウントが、地図上で表示される機能も追加されたため【ゴルフスクール】はマストで入れるようにしましょう。

そのほかにも「ゴルフ初心者」「ゴルフレッスン」「100切り」などたくさんの方が検索しそうなゴルフ用語はもちろんのこと、スクールがある場所名(市町村区名)も入れておくと地元のユーザーに見てもらえる可能性がUPしますので、忘れずに。

一方で、ビックワードは埋もれてしまう可能性が高いため、他の投稿に埋もれないような画像・動画をチョイスすることが大切です。

一度「#ゴルフスクール」「#ゴルフレッスン」を見ていただければ一目瞭然ですが、とにかく「サムネイル(最初の画像)に文字が多い」のが特徴です。

レッスン動画としては効果的のように思えますが、SNSはしっかりと情報収集をすることが目的の人よりも、なんとなく流し見をする人が多いため、よほどニッチなテーマタイトルではなければ、ただ動画を流している方が見られる可能性が高いです。

YouTubeであれば惹きつけるためのサムネイルが必須ですが、流し見でなんとなく見ているSNSで力一杯のテキストを入れ込んだ動画は必須ではありません。

トライアンドエラーのために、テキストを入れた動画をたまに入れる分には問題ないかと思いますが、ゴルフスクールの皆さんが今の業務量の中で「動画編集」「動画加工」を入れ込むのはとても難しいことと思いますので、無理がない範囲で加工をしていけたら良いでしょう。

まずは「ターゲットが検索しそうなハッシュタグを調べる」ことと、「ハッシュタグの中で埋もれない動画を作成すること」を意識してみてください。

どんな投稿でもストーリーズで告知をしましょう

一見「期待値を増やすための投稿」の話ではない印象ですが、Instagramの特徴のひとつとして【フィードは投稿順に表示されない】ことがあります。

Instagramでは、効果的と判断された投稿が上位表示される仕様になっているため、投稿したその瞬間にフォロワーに見てもらえるとは限らないのです。

この仕様で何が起こるかというと、SNS対策が抜群なアカウントをたくさんフォローしているユーザーには、個人が動かしているアカウントがなかなか表示されないということが考えられるのです。

それでは知識がない企業は使う意味がないではないか!とがっかりしてしまいがちなのですが、諦める必要はありません。

ストーリーズの活用で万事解決です!

ストーリーズで、今投稿したフィードをInstagramに元々入っている「NEW UP!」などのスタンプ一つでもつけてアップすることで、フィードに繋がるリンクを貼ることができるため、埋もれて表示されていなかったユーザーにも見てもらうことができるのです。

しかも、ストーリーズについては見られていない場合は常に上部のバーに表示されるため「あれ?このアカウント何かアップしてるのに見ていないな?」とユーザーに気付いてもらうことができる上、24時間で自動的に消去されるため、いつまでも「NEW!」が残っていて「全然前の投稿じゃん…NEWじゃないじゃん…」なんてことも防げるのです。

さらに、ストーリーズは自動的に足跡が残るため、どんなユーザーが見てくれたのか、温度感が高いユーザーの識別にも役立てることができます。

ユーザー自身もたくさんのアカウントをフォローしている場合、ゴルフスクールの投稿を楽しみにしているのになかなか表示されないと、ゴルフスクールがせっかく頑張って投稿しているにも関わらず「あまり更新しないスクールだ」と残念な思いに繋がってしまう可能性が高く、ゴルフスクールもユーザーも負のループに入ってしまうことになってしまいます。

この負のループを脱却するためにするべきことは、ストーリーズで「更新しましたよ」の告知をするだけです。「新しい投稿がされたんだ!」とユーザーが新しい投稿を知るきっかけとなり、このスクールはいつも面白い投稿をしてくれるんだと期待値を上げることが可能となります。

投稿内容を精査して期待値を上げることは当然のことなのですが、せっかく頑張って作った内容を見てもらえないと不本意な形で期待値を下げてしまう可能性が高いため、内容も手法も無理のない範囲で駆使をして、会員も非会員にもわくわくしてもらえたら良いですよね。

まとめ

今回ご紹介したX・Instagram・Facebook以外にもSNSは多数存在していますが、ゴルフスクールの相性と実際のユーザー層を考えるとやはりこの3ツールに絞って運用することをオススメしています。

LINEは既存会員へのフォローツールとして有効活用できますが、LINEでのフォロー=24時間体制であることが基本となっているため、ゴルフスクールの運用にはあまりオススメしていません。

情報発信専用として使っている企業も多く存在しますが、やはり「スクール」としての運用になると「オンラインサポート(レッスン)」を期待するユーザーが多いため、かなり作り込んだ自動返信ツールの導入が必要となり、2023年現在だと時間も費用も膨大に必要となるため、どうしても使いたい場合は【予約専用】として活用するのがベターでしょう。

SNSツールは日々進化しているため、日々動向を探る必要がありますが、まずは今自分ができる発信から無理せず始めてみてください。 背伸びをせず「不慣れなため」を前面に出すことで「何故だか応援したくなってしまう」「親しみがもてるスクールだな」という印象にも繋がるため、肩の力を抜いて初めてみましょう!