継続率を圧倒的に上げるイベント術

継続率を圧倒的に上げるイベント術

現在のゴルフスクールで頻繁に実施されているイベントの中で代表的なのは

  • スクール内コンペ
  • 社内飲み会

の2つがメインかと思います。

プロや会員さん同士の交流をはかって楽しくワイワイ過ごしていただくことで、スクールに通うことが楽しくなる=辞めにくくするという狙いもあるかと思いますが、果たしてそれだけで良いのでしょうか?

イベントに参加してくださる方は、いつも同じ顔ぶれだな…と薄々感じてはいるけども、見て見ないふりをしている…なんてことはありませんか?

大丈夫です。多くのゴルフスクールは同じ悩みを抱えていますので、ご安心ください。

しかし、他も同じ悩みを抱えているから、うちもそのままで良いのか。という考え方はNGです。

同じ悩みを抱えているゴルフスクールが多いのであれば、自分だけが新しい取り組みをすることで一気に抜きん出ることができるのです!

他のスクールで満足できていない会員さんを取り込むことだってできるかもしれません!

まずは「ゴルフスクールで開催可能なイベントの種類」を知り、自社で実現可能かどうか?を前向きに検討してみましょう!

どんなレベルの人でも楽しめる「スクール内コンペ」

コンペについては既に実施されているスクールがほとんどかと思います。

しかし、実施している内容を聞いてみると会員さんのゴルフレベル毎に分けてはいるものの、思ったように人数が集まらず結局は「会員さんたちでコースを回る」という目的がほとんどで、実施するコースもマンネリ化…という事実が多いようです。

これでは、何度か参加している会員さんは飽きてしまい、いつしか参加してくれなくなりますし、最初に参加しなかった会員さんは次も参加してくれません。

そんな状況を回避するのが「新しいルールを取り入れること」です。

定期的に新しいコースでの開催が実現できれば良いのですが、なかなか難しい場合がほとんど。

ハード面を変えることができないのであれば、ソフト面を変えてみましょう。

ソフト面、つまり「サービス内容」を変えるのです。

ルールと言っても、ゴルフのルールはマストで守っていただき、そこに「スクール内コンペ独自のルール」をつけくわえるのです。

例えば、スクール内コンペ限定の超隠しホールとして、通常の隠しホールに加えてさらにハンデをゲットできる超隠しホールを用意するなんていかがでしょうか?

プロと一般会員でハンデの数値を変得てみるのも面白いかもしれません。

とにかく会員さんが「プロに勝った!」と言える状況を作ってみてほしいのです!

どんな競技でも「プロに勝つ」のは気持ちが良いこと。

テレビでも4時間のバラエティ特番が組まれていたり、ゴルフチャンネルでも「プロとの戦い」をテーマにしている番組がほとんどです。

しかし、一般ゴルファーがプロに勝つためには色々な小細工が必要…テレビバラエティでも常套手段ですよね。

とはいえ、貸切ではないゴルフ場でのコンペでテレビ番組で行なっているようなおもしろルールは取り入れることはできません。

それであれば、スコアのカウントルールをちょっとだけアレンジすればプロに勝てる仕様に変更してしまえ!というわけです。

もし、超隠しホールを設定して実施する際には、事前に告知することをお忘れなく!

コンペでの楽しみ方は、他にもビンゴゴルフもオススメ

実はすでに人気の遊び方で、ビンゴゴルフカードが市販されているほど。

市販されているビンゴゴルフカードには「バンカー」「3パット」「イエローボール使用」など、ゴルフあるあるのネタが窓に書かれており、「バンカーに入ったら窓に穴をあける」という通常のビンゴと同じルールで進めていきます。

ビンゴになった人に景品!でも良いですし、18ホール終わった段階で一番ビンゴの数が多かった人がその日のコンペ優勝者!なんて、ゴルフのスコアが関係ないルールでも面白いかもしれません!

ビンゴカードは購入しなくても、皆さんで作ることができますから、経費の削減にもなりますね。

コンペ=ある程度の実力を得てから参加するイベント】と思われがちなところを、初心者やスコアに自信がない会員さんでも楽しんでもらえることで、「上手くならないからゴルフ辞めます」や「このスクールは上手な人が楽しめる場所だから…」という理由から退会してしまう方を減らすことが期待できますよ!

店舗内で実施できる「初心者向けフィッティングイベント」

イベントと言っても、特別どこかに出かけたり、必死に買い出しに行く…なんてことをしなくても良いパターンがあります。

特にオススメしたいのは「スクールの中で完結する初心者向けフィッティングイベント」

スクール内で完結…というのは「会員さんが使わなくなったアイテムを引取り料だけで譲っていただき、欲しいと思っている会員さんに引き取ってもらう」いわゆるフリーマーケットのスタイルを採用するのです!

営利目的と判断されてしまうような高価格で仕入れることや、反復して高頻度で実施してしまうような「転売行為」になってしまうと古物商の許可が必要になってしまいますが、フリーマーケットやバザーの類であれば問題ナシ。

中上級者となれば持て余したクラブを持っている会員さんも多いでしょうし、ゴルフショップに持ち込んでも二束三文にしかならないなら、同じスクールの会員さんに使ってもらおうと思ってくれる方もいらっしゃるでしょう。

そろそろマイクラブ買おうかなと思っている会員さんに、集まったクラブの中からフィッティングをしてあげて「この中で一番合うのはコレ」という「マイクラブ購入への夢」を叶えてあげるとよろこんでくれること間違いなしです!

もちろん、ゴルフクラブに限らず、実は需要が多いのは「キャディバッグ」だったりもするので、持て余したキャディバックを譲っていただくのも良いかもしれません。

ゴルフを始めたばかりの時は「クラブを入れるためだけのバッグに何万円も出すの…?」と動揺した…なんて思い出はありませんか?

きっと初心者ゴルファーの皆さんの中には同じ気持ちで悩んでいる方もいるかと思います。

そんな方が、型落ちで誰かのお古だったとしても、人気ブランドのキャディバッグが数千円で手に入るならそんな喜ばしいことはありません!

その他にも、ゴルフウェアやボール、ラウンド用バッグなどアクセサリー類でもOK。

「イベント」として実施することが難しそうであれば、アクセサリー類については値札をつけた「バザーの棚」を作成しても良いかもしれませんね。

野菜の無人販売所のように料金BOXを置いておけばスタッフの手間も省けます。

このスクールに通っていれば、何かお得に手に入るかもしれない、と思っていただくきっかけ作りが狙いなのです。

小学生時代を思い出す「飛距離表」

むかしむかし、小学校の教室に「どれだけ走れたかな?」「何回跳べたかな?」といった表が貼られていませんでしたか?

かけっこでグラウンドを何周走ったか?

縄跳びで二重跳びを何回跳べたか?

なんて数字を棒グラフで表示されて張り出された経験はないでしょうか?

また、力自慢さんならちょっと燃えてしまうゲームセンターのパンチングマシンや、とにかくワニを叩きまくるゲーム…全然知らない人が相手であることは確実なのに「今日のベストスコア」なんて数字を見てしまうと、普段さほど興味がなくても「自分ならもっと良いスコアが出せるはず…」と思ってしまい、なぜか挑んでしまうんですよね。(そして大概は負けるんですが…)

その手法を真似て、スクール内のホワイトボードなんかに「今日のドライバー最高飛距離」「今日のロングパット記録●メートル」など、その日のTOP記録をセルフで書いてもらうようにすると、レッスンだけでなく個人練習している会員さんもついつい気になってしまい、記録更新に燃えて自然と参加してくれるようになるでしょう。

翌月に先月のTOPスコアとして貼っておくと、さらに「今月は先月の記録を上回ろう!」と意欲的に参加してくれるかもしれません。

もちろん、この記録制度に賞品・景品は不要です。

ワニを叩いてトップを取ったからといって、景品をもらった話を聞いたことないですよね。

これは、名誉が与えらるので、それで十分。

あくまでも「普段の練習を楽しんでもらう施策」「昨日より今日、先月より今月」と普段の練習にちょっとした情熱を与えるだけの施策です。費用は不要なため、今すぐにでも取り入れることが可能です!

まとめ

いかがでしたか?

取り入れられそうなものはあったでしょうか?

「ゴルフスクールの継続率を圧倒的にあげる施策」は「ゴルフへの熱・レベル」関係なく「ゴルフをとにかく楽しんでもらうこと」です。

ゴルフスクールを運営している方はよくご存知だと思いますが、ゴルフを始める若者の多くは「仕事で必要だから仕方なく…」というネガティブな理由が多いですよね。

最初から後ろ向きでゴルフに取り組み、そのままの気持ちで「最初のミッションをクリア」してしまえば、そのまま退会に繋がってしまいます。

当然のことです。ゴルフを始めた当初の目的を達成してしまったのですから。

大切なのは「最初のミッションをクリアする前に、新たな課題を提示すること」

しかし、勘違いしやすいのは「新たな課題=ゴルフ技術のレベルアップ」だと思い込んでしまうことです。

ゴルフを始めたばかりの人で、しかもネガティブな気持ちで始めた人に「ゴルフが上手になりますよ!」と熱を持って伝えてもプラスには働きません。だって、上手くなろうと思って門を叩いていないのですから…

自分が学校で勉強を始めた頃を思い出してみてください。

最初から楽しかったですか?途中で楽しくなりましたか?最後まで楽しくないまま終わりましたか?

算数・数学が好きな人の多くは「この公式を使えば問題が解ける!」というパズル感覚で正解が見つかるからだと聞いたことがあります。

この場合「数学の成績アップ」はさておき「問題が解けることを楽しいと思っている」から数学が好きなんですね。その結果、成績のアップに繋がっている人が多い。

ゴルフについても「飛距離が上がるのが楽しい」と思っているから練習に励み、結果ゴルフの技術が上達しているのであれば、そんな楽しみを教えてくれるゴルフスクールを退会する必要なんてありません。

さらにその実力を披露できる場所や、組み合わせがどんなレベルの人と一緒でも、結果楽しく過ごせるなんて最高のスクールだと思いませんか?

最後に

  • 実力別のコンペを開催する(初心者向けのコースデビューイベントや、スコア100以下のゴルファー限定イベント等)
  • 縛りを作ったコンペを開催する(特定のブランドを身につける、家族や友人同士で参加する、等)

など、すでに他のスクールでも開催していていることは全てやり尽くした!という場合に活用していただきたいイベント術をご紹介しました。 まだ何もやったことがない…という場合は、まずはスタンダードなスクール内コンペから始めてみてくださいね。