練習場ビジネスのコスト構成において、他の店舗ビジネスとの大きな違いは「仕入れ」がない。そのため、大きな出費を避け利益率が高いビジネスモデル。
とはいえ、コストとして出るものは出ていくので、固定費と流動費に分けてまとめてみました。
▼固定費
人件費
減価償却費
保険料
賃借料
水道光熱費
通信費
リース料
▼流動費
修繕費
販促費
外注費
運搬費
以下と別記事でコスト構成を左右する人件費について説明してみます。
サービスを左右する人件費
練習場はお客様がキャディバックを背負って入ってきて、自分で打席を取り、自分でボールを購入し、終わったらキャディバックを背負って帰る。
100%Do My Self が可能な店舗。しかし、他店舗と差別化する際にサービスの充実が必要になってくる。駐車場からクラブハウスまでの送迎・フロントでの打席受け渡し・打席のクリーン・スイングレッスン、と言ったものが代表的になる。
人件費の積算方法
そういったサービスをするスタッフの確保が人件費になる。例えば、1日の営業時間が8時から20時(12時間)・週7日営業する練習場・9時間拘束8時間勤務で考えた場合、フロントスタッフは1日最低2名・打席スタッフも1日最低2名が必要になり、1週間で28人工・1ヶ月で112人工となる。
時給1000円想定で112人工×8時間×1000円=896,000円/月 となる。
人件費が見合っているか?
これを基準とした時に、そのサービスはコストに見合っているかを考える。
商品販売に置き換えたら
原価 896,000円 に対して 利益率30%を乗せた価格 1,164,800円 の商品を売っている。
1,164,800円のボール販売を確保する来場者数は
売上1,164,800円÷平均単価1000円 =1164名 の月来場者数が必要となる。フロント・打席スタッフのサービスにより1164名がそれを満足しているかなんて明確にはわからない。
人件費の効果測定方法
効果測定する仕組みとして、アンケートがある。
お客様の声を聞き、サービス満足度が高いのか低いのか、改善余地があるのかというアンケート。100~300名のアンケート結果を基に効果測定をする。
月来場者数 5000人 アンケート回収 100名 全体の2%となる。
サービスの合格ライン 1164名×2%=23名。
23名以上の方がフロント・打席サービスを満足していると答えれば、人件費投入は利益となっていると計算できる。
効果測定で得られる顧客
わざわざアンケートまでやらなくても。。と思うだろうが、コストに見合う利益を創り出すためには効果測定が必要だし、そこから見えてくるサービス改善が最も大事だと思う。もし、そのサービスが他店にないものであれば、クレームが減り・良質なお客様が自然にやってくる。
そのような活動が練習場運営には欠かせない工夫となる。
人件費を固定費と考えるか投資と考えるかで利益が変わってくることを知っておきましょう。
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練習場の悩み事をおしえてください
株式会社ONE Story
代表取締役 山崎博之
mail: yamazaki@one-story.co.jp
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