マネージャー候補が知っておきたい練習場の売上の構成

マネージャー候補が知っておきたい練習場の売上の構成

スタッフからマネージャー候補になって、最も恐ろしいこと。「数字」を見ること。スタッフだった時は、お客様への接客・打席装置のメンテ・スタッフのシフトといった、現場のコトが中心です。

マネージャーになると、目標売上が割り振られ、そのための施策づくりと言ったことも必要になってきます。

そんなマネージャー候補が「数字」のことを怖がらずになる。これがこのページのゴールです。ザ・基本なので、マネージャーの方も見直し的に利用してもらえると嬉しいです。

練習場の売上構成

売上=来場客数*顧客単価(①)

という、とっても簡単な掛け算です。
売上を増やすためには、

来場客数を増やす

顧客単価を増やす

またはその両方が必要になる事は理解できると思います。

ゴルフ練習場の売上に置き換えてみます。お客様に打球して頂いて初めて売上ります。もっとわかりやすく言うと、1球10円で球貸しをしているゴルフ練習場は、お客様が打球されてフェアウェイにころがっているゴルフボール1球が10円となります。

顧客単価=打球数*球単価(②)

なので、売上と顧客単価の関係は、

売上=来場客数*打球数*球単価(①×②=③)

これが、球貸し営業をしているゴルフ練習場の売上公式です。


球単価を上げることは、簡単にはいきませんが、他のそれぞれの要素の数字を上げていくことが、売上を大きく成長させていく要因となる事は、間違いありません。

さらに、視点を変えて、細かく要素を分解してみましょう。

まず、来場客数ですが、下記のように表現することも出来ます。

来場客数=打席数*回転数(④)

これらを踏まえると、

売上=打席数*回転数*打球数*球単価(③×④)

と言う公式も導き出せ、最大売上を算出するのに一番簡単な公式となります。

練習場の最大売上

データ分析において、最も大事なことはゴールです。ゴールがないまま分析をすると、エクセルデータの加工作業だけで終わってしまい、結果が出ません。

練習場の売上では、最大売上がゴールになります。

では、最大売上ってどういうことかというと、①朝から晩まで打席利用されていて②打ってほしい打球数を打ってもらっていて③理想的なお客様理想的な来場回数をこなしている状況です。

ねっ、超理想でしょ。理想過ぎて分析したことがないと思います。

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せっかくなので、最大売上を積算してみましょう。現状との差異が大きすぎて諦めたくなりますが、一つ一つゴールに向かうための施策を出すためにはこれが欠かせません。

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計算を簡単にするために、とある練習場の理想売上を積算してみました。

1日最大 80万円 100打席だったら素敵な売上ですね。

スライド15

1日80万円を掛け算して年間2億8800万円のパフォーマンスがある練習場となります。こうなったら、オーナーもマネージャーも、次の事業のための検討に時間をおけるので更なる飛躍が出来る状態になります。現場運営には優秀なマネージャー候補を育成する環境も作ることが出来ますね。

スライド16

練習場の現状売上分析

打席数や球単価は、当然固定的な数値。簡単に変えることはできないので、定数と考えると、最大売上を作るために、我々が求めるべきものは2つ。

① 来場客数の増加(=回転数の増加)
② 打球数の増加

のどちらかになります。

では、来場客をどうやって増やすのか?という疑問が出てきます。そこで出てくるのが、ICシステムによる顧客分析になります。

まとめ

売上はシステムから日報も月報も簡単に出ます。でも、その数字を見てあなたはどう考えていますか?天気が悪かったから数字が落ちたね。で終わっていませんか?できる練習場は日次目標が必ずあります。

その目標を立てることで、天気だけでない売上施策の効果測定をして、次の改善提案を行っています。だからこそ、売上が上がって、地域でも優秀な練習場と呼ばれることになります。

売上分析を、ただ見るだけ、から、改善のための数字、として見れるようになったらマネージャーになる道も近いですよ。